sandabe’s diary

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盗撮犯を現行犯逮捕した話(後編)

盗撮犯を現行犯逮捕したあと、事情聴取のために警察署へ向かいました。

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 オヤジ・被害女性・私と、3人別々のパトカーでしたが、犯人を乗せたパトカーはけたたましくサイレンを吹鳴しての緊急走行でした。

私の乗ったパトカーにも緊走して欲しかったのですが、残念ながら赤色灯だけでした。

 

警察署へ着いたのが19時すぎ。

まだ夕飯を食べていませんでしたが、「事情聴取がおわってから食べればいいや」と簡単に考えていました。

 

生活安全課へ通され、『部屋がないから、申し訳ないです』と入れられたのが、ドラマでよく見る取調室です。

2畳ほどの広さで、スリガラスの窓には鉄格子がはめられ、ドラマそのまんまの電球式スタンドライトの載ったスチール机とイスしかなく、威圧感はたっぷりです。

『先に、犯人の供述をとるので、ちょっと待っていてください』と刑事が席を離れましたが、部屋のドアを閉められなかったのがせめてもの救いでした。

 

待つ待つ待つ・・・。

 

放置されてから1時間ほどたったころに、さっきの刑事が戻ってきて、事情聴取が始まりました。

 

私の人定確認のために免許証を提出しましたが、同時に【免許書を提出しましたと確認する書類(正式名称不明)】に署名捺印。

尋ねられるままに、オヤジを現行犯逮捕するに至った経緯をこと細かく説明。

刑事はそれを調書にしていきます。

その間に別の刑事が現れ、オヤジの顔写真見せて、盗撮行為をした人物に間違いないか確認させられました。

 

調書作成に時間がかかっていると、先に調べが終わったという被害女性が取調室まで来てお礼を言ってくれましが、私も『さぞ驚いただろし、迷惑をかけましたね。同じ男としてお詫びします』と頭を下げました。

 

この時点で22時をまわっていました。

相当腹が減ったのでかつ丼を要望しましたが、『いまは出せないんですよ』と言い訳だけが返ってきました。

 

手書きの調書が出来上がると、刑事が読み上げて聴取した内容と整合性が取れているかを確認。その後、調書をスキャナーで読み取ってプリントアウトしようとするのですが、ネットワークプリンターの調子が悪く、修理する刑事。

刑事が四苦八苦して、なんとかプリントアウトできた調書に署名捺印して作成が完了すると、次は廊下を電車内にみたてての実況見分に移行しました。

 

電車のイス代わりの長イスの前に、カツラを被らせスカートを履かせた被害役のマネキン人形を立たせます。

そして、私が犯行を目撃した位置、オヤジのとった行動、オヤジを確保した様子を、オヤジ役の刑事を相手に再現するところを、さまざまな角度から写真撮影していました。

 

あれやこれやで、さぁ終わったと喜んだのも束の間、カメラの具合が悪かったのか、やり直しで2度目に突入~っ!

これにはさすがに悪いと思ったのか、刑事が缶コーヒーを奢ってくれましたが、空きっ腹には何の足しにもなりませんでした。

 

全てが済んだのは日付の変わった午前2時過ぎで、『電車もないので』と玄関先までパトカーで送ってもらいました。

 

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今回はいろいろな書類に署名捺印し、調書作成や実況見分にトータル7時間もかかりましたが、『一般人の現行犯逮捕で書類が多いから』と説明されました。

万が一、また犯罪を目撃しても躊躇なく行動すると思いますが、その時は短時間で済ませられることを祈ります。

 

ところが、翌朝になって刑事から『【免許書を返してもらいました書類(正式名称不明)】への署名捺印が必要なので伺う』と電話があり対応しましたが、さすがに『KC庁、大丈夫かなぁ?』と不安になりました。

 

翌日の新聞でこの事件が報道されていましたが、KC庁からは感謝状もなにも貰っていません。

知り合いの当局関係者に話すと、『余計な仕事を増やして恨まれているのがオチ』と笑われましたが、私は警察を信じます。

 

※写真と本文とは関係ありません。