sandabe’s diary

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怪談話②「幽霊峠」

峠に差し掛かる辺りから狭くなる急勾配の道は、いまなお頭上に覆いかぶさるように茂る木々で薄暗く、一瞬視界を横切る澱んだ池が、なにも知らずに訪れる者にさえ、なにやら異様な感覚を湧き起こす。

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40年ほど前、怪談話が深夜番組で紹介され、夜は地元の人でもそこを避けるとう幽霊峠。
その怪談話とは・・・。

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客を送ったあとに三田へ戻る途中でこの峠にさしかかったタクシー。
夜中だというのに、真っ暗な頂上付近に立つ女性を、訝しげに思いながらも『どうせ帰り道だから』と運転手は車内へ迎え入れる。
が、少し走った坂の途中で覗いたバックミラーには女性の姿はなく、ハッ!と驚いた運転手が車を停めて、車のまわりを確認してもドアは開いた形跡もない。
ただ、タクシーを停めたすぐ隣には、月あかりでにぶく光る池があり、女性が座ったはずのシートは、あたかもその池に深く沈めた身体を横たえたようにびっしょりと濡れていた。

 

よくあるストーリーですが、その番組には真実味を持って話す三田市長も登場したとか。


タクシーが女性を乗せたという坂の頂上には、池に身を投げた女性を祀ったとされるお地蔵さんがあり、怪談話に信憑性を与えています(諸説があります)。

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テレビで有名になったことでイタズラされたことから、鉄格子で囲われた時期もありましたが、いまでもこうしてお参りされる方がいらっしゃいます。

反対側からの峠道は、拡張整備されて昔の面影は薄れています。

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