峠に差し掛かる辺りから狭くなる急勾配の道は、いまなお頭上に覆いかぶさるように茂る木々で薄暗く、一瞬視界を横切る澱んだ池が、なにも知らずに訪れる者にさえ、なにやら異様な感覚を湧き起こす。 40年ほど前、怪談話が深夜番組で紹介され、夜は地元の人で…
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