南千住の老舗珈琲店へ行ってみた話
いざ南千住へ
珈琲と麺類にはウルサイ(と思っている)私。
地元に最近OPENしたコーヒー店で、メニューには『本格ドリップ珈琲』と書いてあるのに、実はコンビニにあるのと同じようなマシンで入れらていたという、とんでもないコーヒーを飲んでしまった私。
そこで東京へ出かけたついでに口直しに美味しい珈琲を飲もうと、有名な老舗珈琲店のある南千住を訪れました。
※注 :感想は筆者の嗜好によるものです(珈琲>コーヒー>缶コーヒーなど)。
首切地蔵尊
南千住駅南口を出ると、目の前にある延命寺。
勝手に表向けることもできず裏返しですみません
ここは、江戸時代におよそ20万人もの罪人が火あぶり・はりつけ・首切りで処刑された小塚原刑場の跡地で、境内には高さ約3mもの首切地蔵尊が鎮座しています。
日比谷線で上野方面から向かうと、南千住駅へ到着する直前に左手に見ることが出来ます。
ここは以前にも訪れたことがあったので、2か所撮影させていただいただけなのですが、ここので使うカットを選ぶ段階で初めて気づいたことがあります。
読者の方はおわかりになるでしょうか?
写真は同じアングルで8枚連続撮影した初めの3枚で、解像度の縮小とクレジット入れ以外は無修正です。
おわかりになりましたか?
2枚目だけ、石碑の一部に光が当たったように輝度が変わっていますが、こうなっているのは1枚だけです。
分かりやすいようにGIFにしてみました。
石碑についた汚れの一部分だけがはっきり模様のように浮かび上がるように見えます。
カメラのトラブルという可能性もありますし、異変というほどのことでもないので気にする必要はないのかも知れません。
ただ、霊感はそれほど強くない私ですが、このときは表現しがたい重圧を感じてすぐにここを離れたのでした。
泪橋
老舗珈琲店を目指してJRの線路を跨ぐ陸橋を渡り南へ向かいます。
陸橋からは、日本貨物鉄道・東日本旅客鉄道の貨物駅である隅田川駅が一望でき、汽笛を鳴らしながら働く機関車を間近で見ることが出来ます。
陸橋からは、浅草方面へ真っ直ぐ伸びる通りの先に東京スカイツリーが見えます。
陸橋を降りてすぐ、「あしたのジョー」に登場する泪橋を名に残す交差点があります。
泪橋は、かつて明治通り沿いに流れていた思川にかかっていた橋の名前で、小塚原刑場へ向かう罪人の親族が涙で見送ったところからそう名付けられたといいます。
いまは川が埋め立てられて橋の面影もありませんが、明日のジョーが描かれたときには既に橋は無かったことから、橋の下のシーンは架空のものだそうです。
老舗珈琲店
店内は優雅なつくり
広い店内は街の喫茶店とは一線を画す優雅な作りで、メニューを見るまでは珈琲1杯で7~800円くらいかな?と思わせるいい雰囲気だったので、一部を除いて600円~700円代という価格設定は良心的だと感じました。
自分にあう珈琲を見つけるには
初めてのお店で自分に合う珈琲を見つけるには、いきなりストレートを飲むのではなく、その店で一番オーソドックスな味であるブレンドを基準に酸味や苦みなどを自分の好みに合わせてチョイスするのが近道です。
という訳でブレンドを注文したのですが、女性店員が「2杯分入ったポットもございますがいかがですか?」と尋ねます。
2杯目は違うストレートを飲もうと思っていたので丁重に断りましたが、その次はケーキを勧めてきます。これも丁重に断りましたが、押し売りみたいに感じていささかうんざりしました。
珈琲は水が命
美味しい珈琲には、豆も焙煎も抽出法も大切ですが、もっと大切なのは"水"です。
どのような水が珈琲に合うのか私には分かりませんが、珈琲に合わないであろうということはその水を飲むと分かります。
以前足繁く通っていた自家焙煎の珈琲専門店は、仕入れた生豆を一粒一粒手で選り分け、店の裏に湧く井戸水を使ってサイフォンで淹れる珈琲専門店でした。
『珈琲は大きな布フィルターを使って、100杯分ぐらいを一度に抽出するのが一番美味しい』とか、『アメリカン珈琲のほんとうの由来』とか、オーナーに珈琲についていろいろ学ばしていただきました。
でも井戸が枯れてしまい、代わりにアルカリイオン整水器を導入されたものの、二度とあの至極の珈琲は飲めなくなってしまいました。
珈琲は水が命です。
そういうこともあって、美味しい珈琲を飲もうとするときには、肝心の珈琲を味わう前に先入観を持ってしまわないように、先に水は飲まないようにしています。
とっても残念
緑色のラインのアクセントのお皿に、同色の店名とマークが入ったカップが運ばれてきます。
カップに注がれた珈琲は透明感があり、良質の豆が使われていることが分かりますが、口に含むと苦みを強く感じます。
そのくせ味の奥行が浅く、珈琲の味わいを愉しむことはできませんでした。
水を飲んでみると、硬水を飲んだときと同じようなダメージを感じました。
この刺激感が珈琲の味わいを壊しているのかもしれません。
美味しい珈琲を愉しむときは砂糖もミルクも使いませんが、このときはどちらも入れてミルクコーヒー風にして飲み干しました。
なにより残念だったのは、店内は喫煙席と禁煙席とが離れているだけで、喫煙者が1人でも居るとタバコ臭が漂ってきて、珈琲を味わうどころではなくなることです。
大いに期待していただけに、珈琲の平べったい味とタバコ臭のWパンチに意気消沈して、そそくさと店を出たのでした。
老舗珈琲店のsandabee評価
★★☆☆☆
次回は、いま話題のバター珈琲を飲みに浅草へ行ったお話の予定です。
※注 : 感想は筆者の嗜好によるものです