sandabe’s diary

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家賃16倍でも大丈夫?!浅草寺仲見世商店街

日本有数の観光地、東京都台東区・浅草寺。

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飛鳥時代628年に墨田川での漁の最中に偶然見つけられた観音様を、645年に浅草を訪れた勝海上人が夢告によりご本尊をご秘仏と定められて観音堂を建立したのがはじまりといわれています。
浅草寺といえばこの雷門(風神雷神門)が有名ですが、

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これは慶応元年(1865)火災により焼失した雷門を、昭和34年(1960)松下電器産業(現パナソニック)の創業者松下幸之助氏が再建し大提灯を奉納したものです。

 

渋谷・表参道・銀座・日本橋・秋葉原・上野に最寄駅を持つ東京メトロ銀座線の浅草駅のすぐそばで、東京スカイツリーへも徒歩で行けるほど近いという抜群のロケーション。
年間を通して多くの観光客が訪れますが、その数は台東区年間観光客約5,000万人のうち約3,000万人を占め、日本文化を色濃く残す町としてインバウンド(訪日旅行)者にも人気で、

雷門から宝蔵門まで250メートルの表参道沿いに土産物などを売る商店89店舗が立ち並らぶ仲見世商店街は、
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田舎出身の筆者にとってはお祭りか?と思うぐらいの多くの参拝者と観光客で連日賑わっています。

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この仲見世商店街の家賃が、約16倍に大幅値上げされ、
『撤退を余儀なくされる店舗も出るのでは?』
などと話題になっています。
仲見世商店街の店舗の賃料は、以前は都が土地を浅草寺から無料で借り、建物を店主に貸して賃料をとるという状況でしたが、建物の所有権を得た浅草寺が固定資産税や建物の修繕費捻出を名目に、10㎡あたり1万5千円だった家賃を25万円への値上げを要求しているというのです。
16倍の値上げと聞くと驚きますが、値上げ後も周りの相場からするとまだ安いという声もあります。
実際、数年前にこの商店街のある店舗が廃業した際、その賃借権が売りに出されましたが、
落札価格はなんと!!1億3千万円だったと言います。
その入札で1億円を提示して落札できなかったある食品販売業の方は、扱う商品単価が1個500円以下でありながら、
1億円なんて確実にペイできるのに悔しい
と豪語しておられました。

浅草を訪れた観光客の平均支出額2900円を観光客総数3000万人でかけると870億円。
なんと、観光客によって1日で約2億4千万円ものお金が浅草に落とされていることになります。
その全てが仲見世商店街ではないにしても、それほど多くの人が集まり物が売れるのですから、500円の商品で1億円を回収することも可能なのかもしれません。

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そう考えると、これまでが安すぎただけで値上げも仕方ないのかなとは思いますが、都が受け取る仲見世商店街全体の家賃は年間約2千500万円だったので、このまま改訂されれば浅草寺が受け取る仲見世商店街全体の家賃は年間約4億2千万円にもなります。
都に無料で提供していたものを2千万で買い戻したとは言え、店子に約4億2千万円も要求するとは、観音様はどうお考えなのでしょうねぇ。

2017.1030.追記
記事内に登場する食品販売業とは別の知人から、
『最近、仲見世商店街のある店舗の賃借権を2憶でどうだ?という話があったけど、4億でも安いよ』
という、これまた豪気なお話をいただきました。